咲いた徒花

『桔梗はね、尚侍の呪いで、顔の右半分に肉がないの。』

肉が無いってことは、髑髏が剥き出しってことよね。

酷い。
若い娘としては、耐え難いことだわ。

そうか、納得したわ。
桔梗って、常に顔の右半分を髪で覆っているのよね、あれ、隠すためだったのか。

『私も、人ならぬ者。だから、理解はできます。でも、私の方がマシかもしれない。顔がある分にはね。』

確かに。
叔母様、とても美人だもの。

若い頃は、きっと、美姫と、持て囃されたに違いないわ。