咲いた徒花

「お従姉妹の、青丹様が、祖父君様、右大将様のお邸に、御出発遊ばれました。」

青丹が?
どうして、あの人だけ?

「祖父君様の御養女になられるらしゅう御座います。」

青丹………
そう。

財力しかない、受領の姫君は、お嫌よね。

あぁ、青丹。
そうなのね。
右大将家のお姫サマになるの。

羨ましい。
あたくしには、ない、帰る家。