咲いた徒花

あたくしを、化物と呼ばないで下さる方。
死ぬまでに、一人でも良い、会ってみたい。

まぁ、そういるはずもないか。
この世に。

「いつになったら…………」

完全な、ただの人間に、なれるのだろうか。

「京に、ただ一人の、”人でなし”か。」


ガラガラと、牛車の進む音がした。
庭先に、従者がいるのが、此処からも分かるわ。

「どうしたのかしら。」

気になるわねぇ。