咲いた徒花

「では、どう説明されます?その、お顔の右半分。」

あたくしは、自分の顔が嫌いだ。
何より、母萩の君とそっくり。
それに、右半分はおぞましいことになっているもの。

髪で、無理矢理隠していたのに、何で………?

顔が、おかしい?
だから?

だから、女房達は、何故あたくしを、人並みに扱ってくれないの?

あんまりだ、あたくしはお前達の主人なのに。

女房が、身分卑しくも、お姫サマ気取りで此方に接してくるので、この間、ついに嫌気が指してきた。