咲いた徒花

さて、その女御だが、忍は彼女を見つけてしまい、恋慕。

こっそり忍び込んでいるところを、忍を恋い慕う、常磐の尚侍に見咎められた。

彼は、謹慎の後、左遷させられ、地方の介(次官)にまで落ちた。

若草の女御は、殿舎にいづらくなり、いつの間にか、長い長い里帰りをしていた。

そして、忍が地方に下る日、なんと若草の女御は、女房と従者を一人ずつ連れて、馬で追いかけた。

女御は、忍と駆け落ちした。

その後のことだが、常磐の尚侍の実家も没落して、常磐の尚侍は、忍の弟に押し付けられた。