【長完】Keeper.l

それぞれ、適当なところに腰を下ろして弁当を広げる。

私の横には、お姫様と永富が居る。端の日陰になっている方では、時友が。

給油等の上には、金髪が。

十勝は、時友の隣に座って携帯をいじっていたが、
バッ!と効果音がつきそうな程に勢いよく顔を上げて立ち上がり、私の方へ、てててと寄ってきた。

おにぎりを頬張りながら。

総長で、威圧感があって、不良みたいななりしてて顔がやたらと整っている大の男が、やたらと可愛く見えた。

私の前に、バッと座る。

『な、何?』

私、何かやらかしたか?思わずどもってしまったじゃないか。

モッチャモッチャと私の前で、頬張っていたおにぎりを食べていく。

なんなの?なんで私の前でおにぎり食べてるの?

てか、十勝、ほんと顔整ってるな。

切れ長の目に、すっとした鼻筋。

中性的…ではなく。美少年…でもなく。

あ、あれだ。精悍な顔つき?

茶髪に、金と銀メッシュ。

笑っちゃうよね。【あなた】のことを傷付けた銀メッシュが、金メッシュと一緒に入ってる。

金メッシュだった【あなた】をまた傷つけそうで怖い。私に、【あの人】が怪我されてしまいそうで怖い。