【長完】Keeper.l

騒ぎを聞きつけたのか、少し離れたところにあった2年生組が飛んでくる。

「大丈夫か?何があった?」

いつも、眠そうな顔してるなと思ったらいきなり変なキャラクターのことを語り出す十勝が総長の顔をして聞いてくる。

『不幸の手紙が、千歩の下駄箱に入ってた。』

「不幸の手紙?」

『そう。4つ折りにされた紙切れがたくさん。
それで、その中には在り来りだけど、“死ね”とか、“姫辞めろ”とか。書いてある手紙が沢山入ってた。

これ、死ねなんて書いてあるけど。もしも、千歩が自殺したらこいつら、殺人犯だよね。』

簡単に、人に死ねなんて言うやつは、信じられない。特に、悪意のこもったやつは。

なんて呟きながら、カバンからあるモノを取り出し床に叩きつける。

それは、

「これもまた、手紙か?」

御丁寧にも封筒に入った手紙だった。

『千歩に気が付かれないように回収した。

中は、まだ確認していない。もしかしたら、カッターの刃とか悪質なものが入っているかもしれないから。』