【長完】Keeper.l

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下駄箱につき、1年生の、私、お姫様、永富と2年生の、十勝、金髪、時友に別れる。

ここの高校は、上履きに履き替えるつまり、土足OKの学校じゃない。

よって、いじめの確率も上がる。男子は分からないだろうけど、女子から見たらきっと。

靴入れはいじめスポットの1つだ。他には?それは、トイレとか、リンチの校舎、体育館裏とかね。

『千歩さん、ちょっと待って。』

「んー?なに?あ、千歩でいいよ。」

靴を靴入れに突っ込んで上靴を引っペリ出した私とは対照的に、お姫様はまだ靴入れに触っていない。

前の人が、いたから。誰だか知らないけど、グッジョブ!!

『んじゃ、千歩。何があるか分からないし危険物あったら困るから私が開けるね。』

そう言うと、顔を少し青くしてビクッと震えるお姫様。

「だ、ダメ!」

ああ、やっぱりか。どうせ、手紙とか入っていて見られたくないのだろう。

ちなみに今、この時点では私はまだ靴入れを開けてない。

あ、ここの下駄箱、もとい靴入れは一人一人扉がついている。

誰かの靴と混ざるのを防止するためだろう。普通、混ざらないけど。てか、そこまでするのならイタズラされないように鍵とか付ければいいのに。