しゃがみこんでいると、足音が近づいてきている事に気付き立ち上がる。

まぁ、近づいてきてる、とは言ってもそこそこ距離は離れているが。

そちらの方を見ると、やはり私の方に近づくいて来て足音は私の前で止まる。

見れば、爽やかで清潔な大人しそうな先生。

「君が、紫陽さんでいいのかな?んじゃあ、行こっか。」

声も綺麗だと思った。

『はい。』

先生は、教室に向かいながら、自己紹介をした。

「僕は、紫陽さんの担任の武本ひろむ。
宜しくね。」

『紫陽 里香 です。よろしくお願いします。』

「ははっ。うん。知ってる。それじゃあ、この学校の説明をさせてもらうね?」


武本先生は、簡潔に纏めてくれた。

1.この学校は、A〜Dのクラスまであること

2.AとCのクラスは暴走族系で、BとDは一般人のクラスだと言うこと

3.頭の良い 暴走族は、Aクラス。一般人は、Bクラス

4.逆に、頭の悪い暴走族系と一般人は、CとDだそうだ。

5.因みに、3ヶ月くらい先の文化祭はミス、ミスタコンなんてあるらしく、参加者は、AとBクラスだけだそうだ。


と、なると。昨日会った奴らはクラスはAかCになるということだ。

もろ暴走族だからね。

私は、どっちなのだろうか。まあ、前の学校が あそこ だと暴走族系でなくても、そういう系統だと思われ Aクラスだろうな。

あ、私、勉強出来るから。流石に先代は理事長あるあるのフラグ折ったんだもの。

勉強では、折らないよ?


「そういえば、」

『はい?』

なんだ なんだ?と、武本先生を見上げる。メガネの爽やかなイケメン。というか背、高いな。

【 あの人 】と同じくらいかも。いや、下手すりゃそれよりも、なんてことがあるかもしれない。

首、痛い。

「雪くんや千歩ちゃんとは、里香さん知り合い?」

……さっきまで紫陽さん呼びだったよな?

まぁ、いいが。フレンドリーな先生なのか?

『まぁ、仲は良くないですかね。昨日知り合ったんで微妙なところです。』

そう告げれば、驚いたような顔をする。

「へぇ。凄いね。同じ車で来てたからつい、第2のお姫様でもできたのかと思ったよ。」

きっと、悪気はないのだろう。だけど、。

『辞めてくださいよ、お姫様なんて。そんなぬくぬくと守られるなんて、反吐が出そうだ。』

そう言ってしまってから、あちゃー、しくったか?と思った。

「へぇ。びっくりした。里香さん、強い子だね。」

案外、流された。まぁ、この教師も野次馬気分のものか?と思ったが。

「こんなにしっかりした子がいるのなら。俺たちの後輩も安定だね。」

その言葉に、ピクンと来た。ああ。

あるあるフラグ、あったな。

《元暴走族の先代が担任の先生》というね?