まず、1つ目。何故、この私を受け入れたか。
だって、全国NO.1の不良校とも呼ばれる

黒狼(こくろう) 高校からの転校生だ。しかも、性別は女。そこに平然と通えるほどのやばい奴ってことでしょ?

それに、この高校は、“あの人達” の紹介。“あの人達” とも知り合いって言うことで更にやばい要素が増える。

まさか、先代?なんてことを思ったが、それは無い。だって、私の知り合いの先代達は
皆闇医者だとか、全国NO.1の蓬城組に入ったとか、行き先を知っている。

2つ目、この高校を統治出来るほどの強さ。だって、不良に舐められたりしてはそれこそ、いけない。

そんな不良達を従えることが出来るくらいの強さ。

分からないなぁ。

調べてくれば良かった。

そう思っていれば、

「「着いたよ(!!)(〜)」」

2人から声が掛かる。

「「行ってらっしゃい。」」

『ええ。行ってくるわね。』

そう言って、理事長をノックして部屋に入る。ここまでは良かった。

ただ、理事長の返事を聞かないまま入ってしまった。

やってしまった。突撃の癖が抜けきらないなぁ。

つうか、やらかしてばっかだな。車で寝ない方が良かったか?

なんて事を考えながら慌てて顔に笑みを取り付ける。

がチャリと扉が閉まったのを気に理事長を見る。

そこに居たのは………。