「すごい威圧感だったねぇ〜。」
面白がるようにちょっかいをかける永富。
「ちょっと怖かったよ。」
へへ、と笑う千歩。少し青ざめているような気がして申し訳なくなる。
『ごめん。気圧かちょっと頭が痛くて。』
「あの大声は頭に響くよな。声高いし。シンプルにうるせぇ。ピタッと止んだ時はスカッとしたわ。」
鼻で笑うように賛同したのは金髪。初対面やら自己紹介の時はこっちのこと好きじゃなさそうだったのに、意見を汲み取ってくれるのかと思いきや、死ぬほど嫌そうな顔してる……。
これ多分、普通に女嫌いか?
「偏頭痛なら下手に頭痛薬飲むのは良くないか。
上の人たちはこの歓声スルーしてたから僕たちもそうしてたけど、変えていってもいいかもね。近所迷惑だし。」
母親のようなポイントから話を始める時友。
「ま、あの威圧感は正直凄かったよねぇ。あれが出せて女の子達のこと黙らせられるなら、千歩のこと任せるのも安心かもねぇ〜。」
『あれだけで嫌がらせを減らせるなら楽なんだけどねぇ。』
Kは全国1位の規模と言われる。十勝はぼかしたが、Kが関東に本拠地があるせいで神龍は2位だろうか。まぁ実質1位と言っても過言では無い。だからだろうか、お姫様以外は基本そんなに押されてはいなかったなとぼんやり思い返す。
わいわいと話すみんなの後ろを歩きながら、思ったより、強いのではないだろうかなんて舐めたことを考えた。


