【長完】Keeper.l

確か放課後ということなので、放課後になるまでは各々授業を受けて望んだ。

3時間目。

不良のクセに真面目だなぁ(笑)と思った人が少なからずいるだろうが、教師が先代だからな?特に担任の先生……武内?だっけ?忘れたけど、は無言の笑みと重圧で寝てる人にチョークを投げる。

そう、その勢いは凄まじいものだ。たかがチョークのはずなのに、当たった時の音といったら。

《コツン》みたいな高い音が鳴るのが普通だろう、見たことがないからわからないけれど。分からないけれど流石に《バゴーンッ》なんて音がするのだからおかしいと言うくらいは容易に分かる。

「いくらなんでも…ヤベぇだろ……」

前の席の子が顔を真っ青にしながら呟いたのが分かった。隣のお姫様も全力で首を縦に振っている。

そして、正しくは武本先生の国語の授業が幕を閉じた。

さぁ、次は決戦だ。

ちなみに、武本先生にも事情は話してあるので永富はラスト10分で授業を抜け出し持ち場にスタンバイしている。

千歩を空き教師に行かせたくないし、無視してしまえばいいのだけれど本人が終わらせる為にも行く!と言い張るので私達は何も出来ないのだ。

そう、証拠を抑えて取り締まることしか。