「里香ちゃん?おーい、里香ちゃん?学校着いたよ?」
お姫様の声でハッと意識を覚醒する。少しボォーっとしていた私を心配してくれたのだろうか、お姫様の眉毛が八の字に傾いていた。
「大丈夫?寝てた…わけじゃなさそうかな?すごく眉間にしわ寄せてて苦しそうだったから……。」
私は寝てたのだろうか、何か考え事をしていた気がするが。直ぐに気を抜けばあの時のことを思い出してしまう。鮮明に、今でも私の中に残っている。
ゆっくりと車から降りて地に足をつく。大丈夫。足も手も震えていない。
『ええ、大丈夫。ありがとう。』
顔を見て笑いかければ
「ううん、大丈夫なら良かった」
お姫様はふにゃん、と、とても可愛らしく笑った。
「車の中で寝ること多いけど、部屋だと眠れてねぇのか?」
これまた十勝も、1番最初のお姫様と同じような顔をして問いかける。
眠れてない、か。
『いいえ、ちゃんと寝てるわ。』
苦笑しながら答えれば、
「ならいいけど……」
顔を顰めて頷いた。
お姫様の声でハッと意識を覚醒する。少しボォーっとしていた私を心配してくれたのだろうか、お姫様の眉毛が八の字に傾いていた。
「大丈夫?寝てた…わけじゃなさそうかな?すごく眉間にしわ寄せてて苦しそうだったから……。」
私は寝てたのだろうか、何か考え事をしていた気がするが。直ぐに気を抜けばあの時のことを思い出してしまう。鮮明に、今でも私の中に残っている。
ゆっくりと車から降りて地に足をつく。大丈夫。足も手も震えていない。
『ええ、大丈夫。ありがとう。』
顔を見て笑いかければ
「ううん、大丈夫なら良かった」
お姫様はふにゃん、と、とても可愛らしく笑った。
「車の中で寝ること多いけど、部屋だと眠れてねぇのか?」
これまた十勝も、1番最初のお姫様と同じような顔をして問いかける。
眠れてない、か。
『いいえ、ちゃんと寝てるわ。』
苦笑しながら答えれば、
「ならいいけど……」
顔を顰めて頷いた。


