『うーん、まぁ、知り合い?

先に、車に行ってて。直ぐに追いつくから。』

「は?いやいや、え?こいつ、誰

「分かった。輝、行くぞ」

おい、ちょっと待て、龍!!ちょっ、引っ張んなって!!」

金髪のセリフに若干ではなくかなり被せ気味の十勝。

きつと、察してくれたのだろう。……出会いが、あれだったものね?

「紫陽。何かあったら連絡しろ。

俺達は、仲間なんだから。」

『………、ありがとう。分かったわ。』

十勝が金髪を引っ張って行った。

“後藤さん”に向き直る。

『お待たせしました、久しぶりですね、後藤さん。

今、少しお時間頂けますか?』

問うたら、彼は前と変わらぬ優しい笑顔で、

「大丈夫だよ。」

受け答えしてくれた。


後藤 宏貴

年齢、28歳。

親が会社の重役らしい。彼も相当腕がたつらしく会社でも頼りにされている。


そして、


前に説明した、金持ちの


私の、




元、援交相手。