「急に悪いな、驚いただろ。適当に座ってくれ。
ここは暴走族、神龍。関東で三本指には入る規模だ。」
メッシュが説明する。
脳内でデータベースを広げる。ジンリュウ……ああ、神龍。確かにそんな族がいたな、と思う。ということはつまり、今目の前にいる男は総長なのだろう。
部外者を簡単に入れるなんて危なくないのか、なんて思ったがここは幹部室。しかも勢揃いの雰囲気だ。女1人制圧するのに造作無いということだろう。
だからがっちりと周りを固められながらの移動だったというのも、思い返せばうなずける。
「俺の名前は十勝 龍喜。総長をやっている。そっちの金髪で目つきの悪い男は相澤 輝。
そっちのメガネが時友 律でそっちの藍色の髪の男が永富 雪だ。
それでこいつが松浦 千歩。」
『よろしく。』
まくし立てられるように言われ正直にも覚えていない。相手も別に覚えさせるために言っていないのだろうと思い、適当に流した。
「ああ。……それで雪、昨日のこととか言うお前が街でギャーギャー言ってたのを説明しろ。」
一瞥、目線をやり藍色が話し出す。


