歩き出して数分後。
『倉庫?』
あぁ嫌だな。見ただけでこの場所が何かを分かってしまう。その世界にいたから。あの、優しい世界に。
ここで事情徴収、ねぇ。ほぼ吊るし上げに等しいじゃない。ここが何人規模のところか知らないけれど、数がいれば逃げ切るよも難しくなるし。
どこまで信じていいのだろうか、さっきの保証を。
「入るぞ。」
『はっ、 』
心の準備的なものがまだ出来ていないのだけれど……、なんて思う暇もなく
「「「「「こんにちは!!! 」」」」」
大きな声が空間を包む。
「あぁ。」
身長差がある為、私の上から声が降ってくる。
_______懐かしいなぁ。一瞬、戻って来たのかと思ってしまった。
現実では3ヶ月前にこの世界から抜けたのに。
下っ端くん達が私を訝しく思っているのを気にしながら、メッシュを先頭に続々と幹部室へ続く階段を登っていく。
「こっちだよ。男の人いっぱいいて怖いよね、むさ苦しいところでごめんね。」
状況から察するに暴走族、ならこの女の子はお姫様になるのか。お姫様が私に落ち着けるように話しかけてくれる姿に笑顔を作り応える。
『ありがとう。』
「入れ。」
メッシュがまるでキャプテンであるかのように許可を出し、ドアの前の私を招く。


