やけにみんな険しい顔つきをしていると思っていたら…私に謝罪だなんて…。



「やめてください!
私が勝手に飛び出して行ったんですよ?
もしこれであなた方の内の誰かが私を庇って怪我でもしていたら…
それこそ私は自分を許せません。

今回のことは、私が自ら招いた事故です。
ですから本当に気に留めないでください。
このことで誰かが責任を取って辞職するなんて必要も一切ありませんから、上司の方にもそうお話ください」


私がそう言っても、園田さん達は誰一人として頭を上げようとはしない。




「…お願いですから頭をあげてください」


徐々に頭が起こされていったが、その表情は硬いままだった。