「な、何だよお前ビビったぞ!

それにしても、アレンもそんくらいノリよく絡んでくんねぇかなぁ。
最近冷たくって俺寂しい」

「ルティさん思春期の娘を持った親父みたいっスよ」

「いや息子だろう」

「否定しろよッ!」



そんな感じにノリとテンポよく続けられる会話。


いくらかそれを交わしたところで、ギルクがハッと話が反れていることに気付いた。



「あぁあ、こんな話してる場合じゃなかったッ!」

「うぉ、またかお前いきなりだな。で、何だよ話って」


そう言うルティもようやく彼の話を聞く気になったらしい。


壁に背を預け、首を傾げてギルクを見つめた。




「あぁ、あのさ。ルティさんも世界会議出てたし、修行するだろ?」

「まぁそれがなくても毎日してるな」


ギルクの問いに頷き言うルティ。


「いやそれは俺もだけどよ。
このままじゃなぁ、この俺の少ない脳みそで頑張って考えて修行することになるんだ」

「いつもどんなんしてんだ?」

「滝に1000000秒打たれるとかだなぁ」

「秒で言わないでほしかった」