「…………あ、れ…」





白。



白い、天井だ。



アレンはまたまたゆっくりと瞬きして、弱い呼吸を繰り返しながらそれを見つめた。




…………息が荒い。


荒い?



天井も見える。




………………見える。









「………………おれ、いきてる……?」











寝台に横たわったまま、アレンは縺れる舌で言葉を発した。




どれくらい眠っていたのだろうか。



というより、本当に生きてるのか?






確認しようと、重い左手を翳してみた。



………管。



管が、繋がっている。




しかも、何か紅いものが………?











「…………え……?」











アレンは自分の手を見て驚いた。



紅いもの。





─────血が。






血が着いている。




























「……アレン!」