クナルはアレンの肩を掴んだのはいいが、何も言わない。 アレンは困惑した様子で、体を強ばらせてまたキョロキョロした。 たまりかねたイルが何してるの、と言おうとしたときだった。 「…だ、誰…??」 震えながら、アレンが小さな掠れた声で不安そうに囁いた。