「……ありがとう。久保田君はみんなに平等に接するでしょ。そこは、彼なりの良い所だと思うの。でもね…。あ、患者さんに話し過ぎか」 口を右手にあてて、しまったという表情で私の方を向いてから、部屋を出ようとしていた。 そこまで話したら、久保田さんのことが気になるよ。 「…あの、教えてください」 思い切って女性看護師の方に聞いた。 私の方に振り返った女性看護師の方の目は悲しそうに私を見て言った。 「ごめんね、個人情報は話せないの。ゴメンね」