【短編】あなたとの距離、近くて遠い


「…レントゲン検査するので、金属類のものを付けているなら、それを外してきてください」

 そう言って、私の部屋のドアを閉めて、どこかに行ってしまった。

 冷たいな、仕事だからこんなもんか。

 久保田さんは誰に対しても表情変えずに立場とか気にせず、気さくに話してるのを見ているからかな。

 それより、検査するから下着外さなきゃ。
 急いで車いすに乗ってから、他の看護師の方の元へ行き、検査室に連れて行かれた。

 検査は約一時間。長くなると思ったが、短かったな。

 無事、検査できたし良かった。

 検査を終えて、他の看護師の方に車いすに引かれて、自分の部屋へ戻った。

 今は、十一時半。

お昼は、十二時。あと、三十分。テレビを付けて、ボッーとしていよう。

いつの間にかベットの横になっていた。

 あれ? いつの間に。