颯さんの言葉が途切れて、いきなり部屋の天井が目の前にひらける。 突然の出来事で何が起こったのかしばらく把握できずにいた。 ゆっくりと右側を見ると、颯さんが床に倒れこんでいた。 「え…颯さん…?」 何? 一体何が起こったの? 事態を把握できずに混乱する私に手が差しのべられた。 「大丈夫か?」 いるはずのない人物の声に驚いて床から起き上がる。