すると、
男が駆けてきて、


「リュウ!!
・・・君達大丈夫?ケガはない?」


「あ、はい。大丈夫です。」


華がそう答えると、
その男は、ニカッと笑って良かった!と言った。

(ドキッ・・・)

その男の子犬のような、可愛らしい笑顔にドキッとした。

駆けてきた男は黒い背中の男と同じくらいの身長。
紺色のスーツを着て、髪は茶色、可愛い顔をしているけれど、かなりのイケメンだった。