「先生もどきどきしてますね」
「してるよ。好きな女とひっついてんだから……」
好きな……。
また、とくとくと鼓動がスピードを上げていく。
先生のにおいに包まれて、まだまだひっついていたい。
小窓から二人で外を覗いた。
雪はちらちらと降ってはいるが、そろそろ止み始めている。
「……今は積もってるけど、すぐ溶けそうだな」
先生は私のすぐ後ろにいて、先生が何か言うと、息遣いも声も耳に掛かる。
「そうですね……もう、8時になっちゃう」
「俺も見回りいかねえと」
……もう、終わり……。
先生は、しゅんとしている私の髪をくしゃくしゃ撫で、胸に抱き寄せる。
「卒業式が終わったらここに来い。待ってるから」
冷たい先生の甘い声が降り、私は逞しい胸に抱かれたまま先生を見上げる。
そして先生は、こう続けた。
「卒業したら、つきあおう」
end
「してるよ。好きな女とひっついてんだから……」
好きな……。
また、とくとくと鼓動がスピードを上げていく。
先生のにおいに包まれて、まだまだひっついていたい。
小窓から二人で外を覗いた。
雪はちらちらと降ってはいるが、そろそろ止み始めている。
「……今は積もってるけど、すぐ溶けそうだな」
先生は私のすぐ後ろにいて、先生が何か言うと、息遣いも声も耳に掛かる。
「そうですね……もう、8時になっちゃう」
「俺も見回りいかねえと」
……もう、終わり……。
先生は、しゅんとしている私の髪をくしゃくしゃ撫で、胸に抱き寄せる。
「卒業式が終わったらここに来い。待ってるから」
冷たい先生の甘い声が降り、私は逞しい胸に抱かれたまま先生を見上げる。
そして先生は、こう続けた。
「卒業したら、つきあおう」
end

