一応心配だったのでこのまま千葉さんについていく。
どうやら電話の相手は戸塚くんだったようだ。
この二人は男女にも関わらず固い友情で結ばれているようだ。

合流すると戸塚くんは驚いたような顔をし、千葉さんの頭をぽんぽんするとおしゃれなカフェに連れていった。
この店はスイーツを売りにしているようだ。

店内へ入るとしばらく千葉さんはテーブルに伏せていたがすぐにスイーツのお皿が4皿も出てきた。
濃厚そうなフォンダンショコラ、これでもかと苺を乗せたパフェ、ホイップクリーム付きのふわふわのパンケーキ、フルーツたっぷりのフルーツサラダ
こんなに食えんのかよ。

千葉さんは顔をあげると少し目に光が宿って見えた。
戸塚くんニコニコしながら千葉さんにスプーンとフォークを渡す。

二人は無言のままパクパクとスイーツを食べ始める。
そして戸塚くんは更に何かを追注文したようだった。
た、食べすぎだろ。

『ん……おいしい…』
『うん、おいしいね』
『おいしいよぉ……』
『うん』

千葉さんはガツガツ食べながら泣いているようだった。
一緒になってガツガツ食べる戸塚くん。

これはやけ食いというヤツだろうか。
オレは呆気にとられて眺めていた。