大輔の好みのタイプはとにかくおっぱいだ。
こんな男を伊藤さんとくっつけるのは気が引けるが、橋本さんと西野のためだ。

それに伊藤さんも大輔のことが好きなんだから結局はみんなが幸せじゃないか。

『なー、お前っておっぱい以外はなにが好きなんだ?』
『は?』
『いやぁ、なんつーの、こう好みのタイプっつーの?』
『なんだよ急に』
『いいだろ、早く答えろよ』
『んー、そうだなぁ。明るい子がいいかなぁ』
『………』
『なんだよ聞いといて』
『見た目とかは?』
『おっぱい』
『以外で!』
『んー、難しいなぁ』
『お前ほんと乳にしか目がいかないんだな』
『そんなことねーわ!』

結局、たいした情報を得られなかった。
伊藤さんにはかなり難易度が高いかもしれない……

とりあえず伊藤さんと作戦会議でもするか。
またしてもB組で伊藤さんを呼び出すといい加減迷惑そうな顔をされたが大輔の名前を出すとすんなり来てくれた。
というより連行された。

中庭で伊藤さんに協力したい旨を伝える。

『え、いいよ!むしろやめて!』

全力で拒絶された。
そんなにオレは頼りがいがないのだろうか。

伊藤さんはなんとかやめてもらおうと一生懸命オレを止めようとしてくる。

『その、ほんとにイヤだってことはしないよ!』
『でも…』
『一緒にどうしたら伊藤さんと大輔が仲良くなれるか考えさせてよ』
『……!』
『付き合えるように出来るかは分かんないけど仲良くなる手伝いは出来るかもしれないじゃん?』
『……』
『どうしてもこのままがいいっていうなら仕方ないけど…』
『あ、あの…!よろしく…お願いします』
『おー!まかしとけ!』

伊藤さんに協力出来ることになった。