「待っててね。」

耳元からそう、声が聞こえた。

ばっ
私はベッドから急いで起き上がった。

…誰もいない。
目を瞑りながら無理やり意識を集中させる。




ピピ ピピ ピピ
携帯のアラームが鳴る。私はアラームをとめる。
朝が来た。と、いうことは地獄の夜を抜けだせたのか。

私は階段を下りてリビングのドアを開ける。