コツン、…ペチャ……
腹と脚から米を落としながら歪に身体を前後左右に揺らしながら、フローリングをその水を含んだ小さな脚がガタガタと震えながら進む。
片手には、昭彦と俺がサチに刺した果物ナイフ。
『痛イヨォ……痛イ、……イ、タイ…。…イタ…イ……』
愛らしかったその表情は、今は場違いなほど愉快そうに笑っているように見える。
『終ワラセナイ…終ワラセナイ……遊ボウヨ、遊ボウ…?僕ト一緒ニ……一緒ニ、永遠ニ……』
果物ナイフの重さに時たまふらつき、米粒を腹や脚から吐き出しながら、ズルズルと身体を引きずってくる、サチ。
俺は弾かれるようにコップの塩水をサチへとぶちまけた。

