背中に、柔らかい何かが触れた。 俺は動けずにただ目の前で吐き出され続ける蛇口の大量の血をガタガタと震えながら見開いた目で見つめていた。 湯船は段々と嵩を増し、大量の髪の毛が湯船の中に浸かっている。 振り返ってはいけない。 脳が警告音を鳴らす。 小中と、殆ど毎日のように入り浸っていたからこそわかる。 風呂場の前は、 壁 の は ず だ 。