チャイムが鳴ったと同時に女の子が一人入ってきた。

その瞬間、クラスの女子たちが騒めき立つ。

なんだろうと疑問に思っていると、それに気づいた鈴菜が

「あの子はね、この学校を牛耳っている暴走族のお姫様なんだって。だから女子には嫌われているの。」

と説明してくれた。

なぜそれだけで女子に嫌われるのか、よくわからなかったが特に興味もなかったので

「ふーん」

とだけ返事をした。

「あんた興味ないでしょ?」

鈴菜が言ったと同時にチャイムが鳴って先生が入ってきたので、話は終わりになった。