「晴恋!」

晴流たちを見るのに集中していて、後ろからくる人に気づかなかった。

そのせいで、いつもよりも倍の反応をしてしまった。

「びっくりした!どうしたの??」

胸をドキドキさせながら返事をする。

声を掛けてきたのは、クラスで一番の仲良しの鈴菜(レイナ)。

「どうしたの?じゃないわよ!急に教室から飛び出ていくんだもの!あたしの方がどうしたか聞きたいわよ!」

口を膨らませながら怒る鈴菜。

「ごめん、ごめん!晴流が呼び出されたのを見たから!ついていきたかったの!」