「あの、ついてきてくれて、ありがとうございます。」

下を向きながらそう言い始めた男子。

表情がよく見えない。

「いえ、大丈夫です。」

どう答えていいかわからず、変な風に答えてしまった。

「あの、その、今日呼んだのは、その、」

下を向き、一度は顔を挙げた彼だったがすぐに下向いてしまった。

もじもじとしている。

きっと陰で晴恋が見ているんだろうね。