ーーー同時刻 とある倉庫


「あのぉ〜」



1人の少女が倉庫の中を覗いた。

中にいた者はギロっと侵入者を睨みつけたがそれが少女だと分かるといやらしい顔にした



「おう、どうしたお嬢ちゃん。
って、あんた変な格好してるな…。」




そう、彼女は動きやすそうな黒のズボンに黒のパーカー。左耳にはキューブの形をした黒と赤のピアス。そして赤色のストールを首から口元にかけて巻いていた。
……まるで顔を隠すように。


男達は一瞬変に思ったが、彼女の目元を見て美少女であることに気づき再びいやらしい顔に戻った。



「あのぉ、ここって“翡翠(ひすい)“の倉庫ですかぁ?」


「あ、あぁそうだか。なんか用か?」


男達は思った。何故知っているのかと…。
しかし、自分たちも有名になったからだと思い込み深く考えるのはやめた。
後で後悔することになることなど知らずに…



「わぁ!ほんとなんですね!!
私ずっと気になってて…今日こっそり家を抜け出してきちゃいました!
あの、それで………翡翠の倉庫には拳銃があるって聞いたんですけど、本当ですか?」



「ああ、本当だ。そうだ、見ていくか?」


恐る恐るというふうに聞く少女に
男はさも今思いついたように倉庫の中に入ることを促す。


「ぇ、いいんですか?!ありがとうございます!!」


そう言って倉庫の中に入っていく少女。

男達はそのあとを下品な顔をしてついて行く