「ま、待ってくれ……!
あんたは何者なんだ?!」
「そうですね我々は“道化役者(ピエロ)“と名乗っていますが…。」
「わ、我々?あんた1人じゃないのか?」
「…そういうところは頭が回るんですね?
ですが、もう手遅れです。」
仮面男がそういうと、後からゾロゾロと足音が聞こえてきた。
男が慌てて後ろを見ると、仮面男と背後に見たことのある服装の人達がいた。
ーー警察だ。
「お前が髑髏のボスだな?!
密輸、拳銃保持の容疑で逮捕する!!!」
「なっ!警察の駒だったのか…?てめぇ!」
「駒ではありませんよ。ただお手伝いしただけです。あ、お疲れ様です。」
仮面男は軽くそう流すと、知り合いなのか30代くらいの警察官に声をかけた。
「おう。今回も助かった。
いつもの事ながら仕事になると人が変わるよなお前ら……。」
「おっと、長嶋さん?
それはタブーでしょう?」
「悪い悪い…。
あぁ、他のとこも片付いたそうだ。」
「そうですか。じゃあ、俺はこれで。」