──トクン…
「っ、おはよ!聖也!皆!」
胸が高鳴るのも無理はない。
あんなカッコいいんだから…。
「また、1年間よろしくねっ!!」
楽しくなるといいなぁ…。
今年も夏はみんなと海に行って、BBQして…
「……華宮?はーなーみーやー?」
それから…
「愛柚ちゃん!!!
先生呼んでるよっ!!返事しないと!」
「…へ?あ、………はい!!」
私が慌てて返事をすると
途端に教室が笑いに包まれる。
どこからかは あゆちゃんかわいぃー、 あんなとこがいいんだよなぁ、 とか聞こえてくる。
??
可愛い?私が?
いや、ないでしょ!!
まったくクラスのみんなの目はどーなってるんだかねぇ。奏多の方が可愛いし。
炎龍の皆は苦笑を浮かべていた。
「あ、そうそう明日転入生が来るからな。
お前ら仲良くしてやれよ。」
「転入生ー?男?女?」
「ああん?んなもん教えるかよ。
ほら、もう解散だ。帰れ帰れ!!
あ、華宮は残れよ?」
えええぇーー?!
なんで?!
「先生の話聞かなかったからじゃなーい?」
「ぅっ。だってぇ。
皆と何しようか考えてたら全然気づかなくて…。」

