ーーーピピピピピッ!
「……んぅ、あーー、起きなきゃ。」
皆さんおはようございます!
愛柚(あゆ)と言います。
「ん?あれ、もう8時…、8時?!
やばいやばい遅刻するっ!!!」
現在8時ちょうど
どうやら遅刻決定のようです……。
「あーー、もう朝ごはんはいいやっ!!
早く行かないとあの人達に怒られちゃう!
いってきまーす!」
愛柚は1人でそう言うと、
カバンを掴んで玄関を出た。
返事は何も返ってこない…。
「…もう慣れたもん…。」
+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚
「はぁはぁ。疲れたぁ!
始業式で遅刻するとかぁ最悪…。
はぁ、教室行こ。」
私が通っているのは県内でも有名な不良校。
私は今年から2年生になるの!
「あっ!愛柚ちゃん来たァ!!!
もう遅いよっ!!」
「ごめんごめんっ!!
寝坊しちゃって…おはよう、奏多(かなた)」
「おはようっ!!
もう!気をつけてよねっ!愛柚ちゃんは炎龍の大事な姫様なんだから!!」