わたしの足元付近の地面がグラグラと揺れる。まるでそこだけ波がある水面のように。
どぷん、と重い音がしたかと思ったら揺れた地面から黒い物が出てきた。
それはどんどん地面から出てきて、わたしの背を軽く超えた。
人だ。地面から人が出てきた。
真っ黒のローブを身に纏い、大きな重たそうな鎌を担いだ……
「ぎゃー!死神だーー!」
「ぎゃー!人間に見られたーー!」
そいつは、大鎌を担いでいるのに慌てて体をあっちいったりこっちいったり。
フードで顔半分は隠れてるものの、血色がなく白い肌は生気を感じられず。
「こ、怖い!なに、わたし死ぬの?!」
「…守山 慶ってお前か?」
「ヒッ……なん、何でわたしの名前…」
新手の詐欺か?ドッキリ?
いやでも地面から本当に出てきたよな。
……え?夢?
「あれ?てか何で生きてんの?」
「は?」
「死んでるお前の魂を回収に来たんだが…おかしいな、何故死んでない?」
あ、やっぱり。夢か。何だ。びっくりした。
