死神さんたちとわたし。


戸を開けると、そこに広がる光景に驚きのあまり言葉を失った。

ベランダへと出られる窓ガラスが外側から割られて、ガラスの破片が部屋の中へ散らばっていたのだ。

そして何より、壊した犯人が部屋の真ん中でガラスの破片を被っている男だ。

いたた…と頭を抑えているが無傷そう。



「な、なに?誰かのイタズラ?警察に電話しましょう」

そう言って取り出した携帯電話で警察に通報している。
冷静なところは親子そろって一緒だが、着目すべき点はそこじゃあなくて。


お父さん、この男、見えてないの?
嫌な予感が頭の中をいっぱいにして、その予感が的中する。


「…ななななんだ?!うわっ!誰だお前!」




死神さんが押入れから出てきて、その男の姿を見てギョッとしている。

その男が、ゆっくりと顔を上げてこちらを見た。

どれくらいブリーチしたらそんなに綺麗な色になるんだと思うくらい綺麗な金色の髪をかきあげた。

青色の瞳がパチパチと瞬いて、わたしを見つめる。



綺麗な、顔。