「慶、可愛い可愛い。早く死んで」
「苦しい…ていうか死神は人間に触れるのか」
「うん。幽霊じゃないからね」
死神に触られたくないんだけど….。
なんか呪われそう。
「早く死んで冥界においで!あ、でもこれだけ可愛いと冥界でもモテモテになっちゃうか…んにゃでも……」
ごにょごにょうるさい。そして遅刻する。
「わたしは学校行ってくるけど…帰ってくるまでに冥界に帰ってくださいよ!頼むから!」
「慶って頭悪いの?昨日から言ってんだろ、慶が死ぬまで帰れま10」
「……………。」
バタンとドアを閉めて、盛大なため息をついた。
父は朝帰ってきたのか昼過ぎじゃないと何しても起きないし、起きても死神さんの声も姿も感じないなら問題はないけど…。
……え、いつまでいるつもりだ?
わたしが死ぬまでか?
「勘弁、してくれ…」
「あらっ!慶ちゃん!おはよう!学校行ってらっしゃい!」
ドアの前で頭を抱えてしゃがんでいたら、隣のおばさんに声をかけられた。
「どうしたの?お父さんと喧嘩でもした?」
「いえいえ!ちょっと頭痛がするだけです!行ってきます」
