時は過ぎ、放課後になった。

「もういるかな…?」

私は、下駄箱に向かうとすでにいた。

しかも、女子が群がっていた。

え……!?

あんな中に飛び込むなんて、死に行くようなもんじゃ……!!

「遅いぞ、お前!」

仁人は私に気づき、ゆっくりと近づいてきた。

それと同時に仁人の周りにいた女子たちが一斉に私を見た。

「ひ…人違いですーーーーー!!」

私は、走りだした。

「おい!?ちょっと待てって!!」

そこから、何故か追いかけっこがスタートしたのだ。