あれ?今日は
高校生のお姉さんがいない。


そう思っていたら…





「ごってぃー!
私、大学合格した!!」




そう嬉しそうに言って
教室に入ってきたのは、
高校生のお姉さん。








「おー!おめでとう!」


「合格したから今日は、
授業軽めでお願いしまーす」


「いやいや、前回の続きしますよ(笑)」


「えー。」


「えー。じゃないから。
はい、座って」


「はいはい。
じゃあ、せめて
私に合格祝いなんか頂戴(笑)」


「じゃあ、はい。
テストの返却(笑)」


「いらなーい(笑)
ごってぃ、なんか頂戴よ(笑)」


「じゃあ…
インクの替えくらいなら
あるからあげようか。」



「いらないわ(笑)」



「じゃあ、もう一人の
ごってぃからお祝いの言葉もらいな(笑)」


と言って後藤先生が私を見た。





「え、私?」


「五条だから、ごってぃ(笑)
〝ご〝から始まる名字って
珍しいよね、俺もだけど。」
 

「あー、なるほど。」


「ということで、ごってぃ。
お祝いの言葉を
いってあげてください(笑)」
  


いきなり、
むちゃ振りされても…



「ご、合格、おめでとうございます」


「あ、ありがとうございます。」


「ほら、ごってぃから
お祝いもらえたじゃん。良かったな。」


「てか、ごってぃが、
まりなちゃんに
ごってぃって言うとややこしいわ!」