【短編】君の笑顔が見たくて

俺は、ペーパーナイフを取り出した。

「やっぱり、キリが俺を殺したんだな…!?」

俺は、手が震えていた。

大好きな人に刃を向ける日がくるなんて……。

「どうしたの?刺さないの?」

キリは、笑いながら俺にゆっくりと近づいた。

刃があとちょっとで刺さりそうなそうな距離まで近づいて。

「ほら?早く刺したら?」

俺は、目から涙がこぼれ目を思いっきりつぶり、ナイフを振り上げた。

けど、俺はそのナイフを地面にたたきつけへたり込んだ。