「それはよかった」 「なにかお礼がしたいです…」 「それなら…また早いし、このあとデートしない?」 「デート…」 先輩がポケットから取り出したのは… 動物園のチケットだった。 動物園なんて幼稚園以来行っていない。 「つきあってくれる?」 二、三度頭を縦に振った。