「俺ゴッホめっちゃ好き!やるの知らなかった」



結弦君の瞳がキラキラし始めた。



「私も好きで……」



結弦君を誘ってみたい…
でも、断られたら嫌だな



「行く?一緒に」



結弦君が言った。



「えっ…いいの?」

「土日は混むから平日行きたいな…学校サボっていく?…なんて真面目な泉にいうことじゃなかった」

「い、いく!いきたい!!!」



自分でもびっくりした。

今まで学校をサボったことなんて一度もない。


小学校も中学校も皆勤賞だった。


だけど…
平日の学校の時間なら誰とも会うことなく、二人でゆったりできるんじゃないかって



「じゃあ、決まりな」

「うん!」



こんなにワクワクするのは初めて。