「琥珀?…詩葵に今聞いたんだけど…」 携帯から流れるのは音声のみ。 綺壱の声だ。 「…あぁ。」 そして琥珀の声。 「…詩葵が、美桜に暴力振るわれてたって。…今、泣いて説明してる…。」 綺壱から、驚くべき言葉が返ってきた。 「…美桜が、んな事するわけねぇだろ。」 後ろで蓮翔の声が聞こえる。