教室に入ると、「未来!おはよう!」となづなが声をかけてきた




なづなとは3年間同じクラスでずっと仲が良くてなづなからのおはよ!もなくなると思うと寂しくてたまらない。




「なづな!おはよう!」




そう言って席に座ってわたしは大丈夫大丈夫!と言い聞かせた。そして意を決して、




「なづな!あのね…話があるの…」




すると、いつもおちゃらけた感じで「何?!何?!」と聞いてくるのに、
今日はわたしが真剣なのに気がついたのか、優しく「どうしたの?」と尋ねてきた





「あのね…なづな?…わたしの将来の夢…知ってるよね?」




「うん?知ってるよ?調理師になって店継ぎたいんでしょ?」




「うん…それでね…それで…」




わたしは、その続きの言葉が出てこなくてどうしよう!どうしよう!と思っていると




「未来…」