駅から徒歩五分のところにあるイタリアンレストランは、仕事終わりに慎一と待ち合わせてよく来る。シンプルだけどここのマルゲリータは絶品なのだ。
「莉奈! こっち」
店に入ると、奥の席で手招きする慎一の姿が目に入った。案内は不要ですと、店員さんに会釈して、慎一の席へ足早に歩み寄って座った。
細身の革ベルトの腕時計をさっとみると、約束の十九時より十分遅刻してしまっていた。
「少し遅れちゃったね。ごめん、待った?」
私が手を立てて謝る仕草をすると、慎一はいつものように笑って首を振った。
「待たせるより待つほうがいい。いつものマルゲリータだろ? もう注文しておいたよ」
「ありがとう」
あぁ、ほんと持つべきものは気が利く彼氏よね。
私たちはさっそく運ばれてきた赤ワインで、祝! 三周年と乾杯し、しばらくするとサラダやマルゲリータ、そしてパスタなどが運ばれてきた。
「莉奈! こっち」
店に入ると、奥の席で手招きする慎一の姿が目に入った。案内は不要ですと、店員さんに会釈して、慎一の席へ足早に歩み寄って座った。
細身の革ベルトの腕時計をさっとみると、約束の十九時より十分遅刻してしまっていた。
「少し遅れちゃったね。ごめん、待った?」
私が手を立てて謝る仕草をすると、慎一はいつものように笑って首を振った。
「待たせるより待つほうがいい。いつものマルゲリータだろ? もう注文しておいたよ」
「ありがとう」
あぁ、ほんと持つべきものは気が利く彼氏よね。
私たちはさっそく運ばれてきた赤ワインで、祝! 三周年と乾杯し、しばらくするとサラダやマルゲリータ、そしてパスタなどが運ばれてきた。



