クールな部長は溺甘旦那様!?

「そんな、婚約者って言ったの……やっぱり、本当だったの?」

「だから、さっきもラウンジでそう紹介したでしょう? もっと証拠が見たいのなら、ここから先はR指定ですけど?」

剣持さんがニヤリと笑うと、真理絵は火がついたように顔を赤くした。

「パパに仕事の契約切るように言ってやる!」

真理絵が怒鳴りつけるように言うと、剣持さんはフンと鼻を鳴らした。

「どうぞご自由に。あぁ、言っておきますが、契約を切られて困るのはそちらの会社だということを忘れずに」

剣持さんが不敵に笑う。真理絵は目に涙をいっぱい浮かべて、何か言いたげな顔をしていたけれど、これ以上なにも言葉が見つからなかったのか、唇をギュッと噛んでその場を立ち去っていった。