「莉奈、入るぞ」
コンコンと数回、控室のドアがノックされ優弥さんが部屋に入ってきた。いったい今までどこに行っていたのかと、文句を言おうと口を開きかけたけれど、私は彼の姿に思わず息を呑んだ。
グレーのフロックコートと呼ばれる丈の長いジャケットをまとい、同系色のネクタイをピシッときめて、前も後ろも綺麗なストレートラインになっているそれは、優弥さんの高長身をさらにすらっと際立たせていた。髪も軽く後ろに流し、いつものビジネスライクな雰囲気とまったく違って見える。
「あ、あの……これって」
ティアラのプロモーション撮りだと聞いていたけれど、なぜ優弥さんまで正装しているのか理解できなかった。うろたえる私に優弥さんがふわりと微笑む。
「今日は公開結婚式だ。君と俺の」
「え?」
公開……結婚式?
まだ状況が飲み込めない私にさらに優弥さんが言った。
「君へのサプライズだったんだ。プロモーション撮りというのは本当だが、本来の目的は……君と俺の正式な結婚式だ。だから俺もこんな格好をしているだろう?」
そう言って、優弥さんが両手を広げて自分の正装姿を私に見せる。
コンコンと数回、控室のドアがノックされ優弥さんが部屋に入ってきた。いったい今までどこに行っていたのかと、文句を言おうと口を開きかけたけれど、私は彼の姿に思わず息を呑んだ。
グレーのフロックコートと呼ばれる丈の長いジャケットをまとい、同系色のネクタイをピシッときめて、前も後ろも綺麗なストレートラインになっているそれは、優弥さんの高長身をさらにすらっと際立たせていた。髪も軽く後ろに流し、いつものビジネスライクな雰囲気とまったく違って見える。
「あ、あの……これって」
ティアラのプロモーション撮りだと聞いていたけれど、なぜ優弥さんまで正装しているのか理解できなかった。うろたえる私に優弥さんがふわりと微笑む。
「今日は公開結婚式だ。君と俺の」
「え?」
公開……結婚式?
まだ状況が飲み込めない私にさらに優弥さんが言った。
「君へのサプライズだったんだ。プロモーション撮りというのは本当だが、本来の目的は……君と俺の正式な結婚式だ。だから俺もこんな格好をしているだろう?」
そう言って、優弥さんが両手を広げて自分の正装姿を私に見せる。



